2018/09/30

建築途中での倒産対策

建築途中で施工会社が倒産状態になり、工事を引き継ぐ会社がない場合、建て主は請負契約を解除して、建築途中の建物の引渡しを受けなければなりません。契約解除にあたり、その時点までにかかった工事費を支払って清算する必要があります。その後工事を引き継ぐ施工会社を選定して完成までの工事を依頼することになります。

破産宣告がなされた場合は、破産管財人が法律に基づいて公平な処理を行うことになります。早急に破産管財人に連絡を取り、今後の対応について協議する必要があります。施工会社に義務付けられた10年保証は、完成引き渡し後のものなので、工事中の物件は対象外となります。

工事中の倒産対策として、支払いを出来高払い分割支払いとする方法、任意の保険制度となる住宅完成保証制度を利用する方法などがあります。この制度は、他の業者で工事を継続する追加費用などが保証される制度です。その他の方法として、工事請負契約で施工会社に工事完成保証人を定めることを要求する方法があります。

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