2019/06/10

大規模修繕工事見積書の注意点


大規模修繕工事の見積書で特に注意が必要な点は、下地補修工事の項目数量が「実数精算」と記載されていることについてです。

この項目については、工事終了後、施工された実数によって工事費が清算されることを示しています。工事終了後、工事費の清算によって、大幅な追加工事が請求されてトラブルになることがあります。

提出された見積書の金額が予算を大きくオーバーすることを避けるため、実数精算量を少なくして安く見積もって提出することがあります。または、安く見積もってしまった工事費を実数精算による追加工事で補填する不正もあります。

トラブルを避けるため、実数精算量の見込み根拠や清算方法について、事前に確認しておく必要があります。

注目の投稿

外張り断熱工法のまさかの勘違い

建物構造体を外側からすっぽり断熱材で包んでしまう工法を外張り断熱工法といいます。屋根だけまたは外壁だけなど一部に断熱材を躯体の外側に施工したものは、ある程度の効果は得られますが、外張り断熱工法として大きな効果が得られるものではありません。 外張り断熱工法の大きな特徴は、建物構...

人気の投稿