大規模修繕工事の見積書で特に注意が必要な点は、下地補修工事の項目数量が「実数精算」と記載されていることについてです。
この項目については、工事終了後、施工された実数によって工事費が清算されることを示しています。工事終了後、工事費の清算によって、大幅な追加工事が請求されてトラブルになることがあります。
提出された見積書の金額が予算を大きくオーバーすることを避けるため、実数精算量を少なくして安く見積もって提出することがあります。または、安く見積もってしまった工事費を実数精算による追加工事で補填する不正もあります。
トラブルを避けるため、実数精算量の見込み根拠や清算方法について、事前に確認しておく必要があります。