2018/08/26

JAS製材品が普及しないまさかの理由

木造住宅の柱や梁の構造材は、構造用集成材が使用されていれば、ほとんどJASマークが確認できます。しかし、その他の構造材はJASマークが付いていないことがあります。建築基準法は建築材料の品質において、建築物の主要構造部に使用する木材など国土交通大臣が定めるものの品質はJIS(日本工業規格)又はJAS(日本農林規格)に適合するものと定めています。しかし、丸太を加工した角材など製材は対象外となるため、JASマークが付いていなくても使用することができます。

JASマーク付の製材は普及率が低いと言われています。JAS材の製造には品質管理に手間や費用がかかりますが、JASマーク付とJAS同等品の価格差はほとんどありません。製材工場としてはメリットがないのでつくらないというのが原因のようです。消費者としてみると、JASマーク付とJAS同等品では信頼の度合いが全く異なります。事業者は消費者から信頼されるためにも、JAS同等品ではなくJASマーク付を積極的に使用することが望まれます。

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